2013年4月28日 日曜日
新潟市音楽文化会館 (新潟県新潟市)
曲目:
ヴォルグガング=アマデウス=モーツァルト 4手のためのピアノ-ソナタ K.497
ヴォルグガング=アマデウス=モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ K.448
ピアノ:リディヤ=ビジャーク・サンヤ=ビジャーク(ビジャーク姉妹)
このリサイタルは、ラ-フォル-ジュルネ新潟のプログラムの一環として、りゅーとぴあから橋で50メートルほど歩いた場所にある、新潟市音楽文化会館にて開催される。新潟市音楽文化会館は、「音楽」と称してはいるが事実上の「多目的ホール」であり、530席の規模ではあるが、残響は乏しく、ピアノ以外のクラシック音楽には到底向かない会場である。
当初は予定に入れていなかったが、当日りゅーとぴあに張り出していたプログラムに、ビジャーク姉妹の写真があり、その美貌に惹かれて、ついチケットを衝動買いしてしまったと言うわけだ。ブルネットの髪がリディヤで姉、ブロンドの髪がサンヤで妹の姉妹、セルビアはベオグラード出身である。姉妹ピアニストと言えば、今やビジャーク姉妹の時代、ラベック姉妹なんて言っていると、齢がバレますよ♪♪
着席場所は、一階やや前方の中央と言える場所である。
と言う訳で、演奏会が始まる。写真通りの美女が二人登場する。いかにもあきらにゃん好みで、期待通りだ!
まずは、「4手のためのピアノ-ソナタ」である。一台のピアノで、低弦側はリディヤ・高弦側をサンヤが座る連弾である。
モーツァルトにしては重めの曲であるが、如何にも重めに弾いている形である。立派な演奏ではあるが、生真面目な演奏であるとも言える。ちょっと疲れる演奏でもある。
二曲目は「2台のピアノのためのソナタ」である。妹のサンヤは右側にある二台目のピアノに移る。リディヤのピアノは反射板を開いており、サンヤのピアノは反射板を取りはらっている。
第一楽章冒頭でのユニゾンが乱れる。二台のピアノで向かい合っての演奏は、合いそうでなかなか合わない形であるようだ。それでも、同じユニゾンが主題展開部、主題再現部と進むに連れてだんだん合って行くのが面白い。
曲も演奏も、「4手のためのピアノ-ソナタ」と比較してスリリングな要素が多いせいか聴かせどころは多いが、姉妹となるとなかなか対立的なアプローチは難しいのか、一方が即興的な展開を仕掛け、これをもう一方がさらに煽っていくような、ハラハラドキドキする方向性へは向かわない演奏で、しかしながらガチガチな演奏ではなく、聴きやすいと言えば聴きやすい演奏であった。
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