2013年4月27日 土曜日
軽井沢大賀ホール (長野県北佐久郡軽井沢町)
曲目:
フレデリック=ショパン ノクターン第1番 op.9-1
フレデリック=ショパン ノクターン第2番 op.9-2
フレデリック=ショパン ワルツ第6番「小犬」 op.64-1
フレデリック=ショパン ワルツ第7番 op.64-2
フレデリック=ショパン ワルツ第8番 op.64-3
ヨハン=セバスチャン=バッハ (ブゾーニ編曲) シャコンヌ
(休憩)
ロベルト=シューマン(リスト編曲) 献呈
リヒャルト=ヴァーグナー(リスト編曲) 楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」
フレデリック=ショパン ラルゲット(ピアノ協奏曲第2番 第二楽章)
フレデリック=ショパン バラード第4番 op.52
フレデリック=ショパン ポロネーズ第6番「英雄」 op.53
ピアノ:小山実稚恵
軽井沢大賀ホール(芸術監督:ダニエル=ハーディング)では、4月27日から5月6日までに掛けて「軽井沢大賀ホール2013 春の音楽祭」としてクラシック音楽を中心に7公演を企画しており、その1番目の演奏会として開催されたものである。
第一曲目・二曲目のショパンのノクターンは、とても素晴らしい。丁寧な演奏が活きて、優しい性格が垣間見れる演奏である。
その他の曲については、速いテンポの部分で音抜けが目立つように思えたが、気のせいか?劇的な要素がある曲になると、どこに頂点に置き、その頂点に向けてどのように音楽を組み立てていくかと言う点について、明確な筋がなかったように思われる。最高音に向けて興奮しながら駆け上がる要素がない。
ちょうど一週間前に、私が王羽佳(ワン=ユジャ)の演奏を聴いてしまったのは、小山実稚恵にとっては災難だったのかも知れない。比較した場合の落差は歴然としている。今日の小山実稚恵はやや精彩を欠いていた所があるのかもしれない。
アンコールは、ショパンのワルツ第10番、シューベルトの即興曲、ショパンの「華麗なる大円舞曲」の三曲であった。