2014年11月9日 日曜日 / Sunday, 9th November 2014
彩の国さいたま芸術劇場(埼玉県与野市)/ Sainokuni Arts Theater (Yono, Saitama, Japan)
ダンスカンパニー:Los Angeles Dance Project
演目:
(振り付け者:演目)
Benjamin Millepied: Reflections
Emanuel Gat : Morgan's Last Chug
William Forsythe: Quintett
芸術監督:バンジャミン=ミルピエ (Benjamin Millepied)
Los Angeles Dance Projectは、11月8日から11月14日までアジア公演を行い、計4公演上演する。内2公演は彩の国さいたま芸術劇場、もう二公演は大韓民国ソウル市にあるLG Arts Centerにて開催される。
この評は、彩の国さいたま芸術劇場での二回目の公演である11月9日の公演に対するものである。
着席位置は一階やや前方中央である。観客の入りは8割くらいであろうか。観客の鑑賞態度は極めて良好であった。
やはり最後の演目である'Quintett'に圧倒させられる。純ダンス的な表現の引き出しが豊かで、かつ高度で、リフトしながらの回転技といった、コンテンポラリーとは思えない大技も出る。
'Quintett'の出演者は僅か五人である。しかし、出演者の民族的出自は欧州系・アフリカ系・ラテン系と入り混じり、体格も違う多様性は、Pina Bauschの舞踏団のようだ。
その一方で、たった五人でヴッパタール舞踏団のような事を行えてしまう所が凄い。もちろんタンツテアターではないから、演劇的な要素はないけれど、この三月に、同じ彩の国さいたま芸術劇場で上演された、「コンタクトホフ」での感覚を、たった五人で思い起こしてくれる。
音楽はGavin Bryarsの'Jesus' Blood Never Failed Me Yet'を繰り返し、音量を段々大きくしたり、観客が舞踊に夢中になっている間に小さくしたりするだけだ。それでも、誰もが高度な技術を持っているからこそ、たった五人のダンスでこれ程までの世界を描き出せる。
どの演目もそれなりの水準を保っているし、ダンサーもみな素晴らしいが、やはり最後の'Quintett'がみんな持っていったかな。William Forsytheの振り付けの大勝利ってところかもしれないけど・・・。
それにしても女性ダンサー四人いた説流すけど、本当?「Reflections」の背の高い方の女性ダンサー、プログラムに載っていなかったようだけど、何かの見間違い??お目目が大きめで、スラッとしていて可愛かったけど♪♪な〜んてこと言ってると、そんなところしか見ていないのかと言われてしまいそうなので、この辺で♪♪♪