2018年11月24日土曜日

Bach Collegium Japan Weihnachtsoratorium BWV 248

Bach Collegium Japan
Weihnachtsoratorium BWV 248 (クリスマス オラトリオ)
2018年11月24日
彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

一言で言うと名演!

ソリスト・合唱・管弦楽・ホールの響き これら四者が完璧に絡み合って繰り広げられた、素晴らしい三時間の旅であった。

冒頭のティンパニからしてニュアンス溢れる連打だ。

私のお気に入りのポイントはいくつかあった。

まずは、第2部の、カウンターテナー Clint van der Linde の長いソロ アリア。今日の彼は全般的に絶好調で無敵の存在だった。歌い手の中で、最も素晴らしい。自然な声のカウンターテナーである。このアリアだけで、Franco Fagioliも真っ青だろ!

次に、第4部、Hana Blažíková とエコーの清水梢とオーボエとが絡み合うアリア、Ja と Nein の木霊にオーボエのフーガは完璧な響きで、バンダの清水梢のエコーがまさに Hana のエコーである。綺麗な声と完璧なオーボエの見事な絡みであった。

私のお気に入り、第三は、第5部、Hana Blažíková と Zachary Wilder が仲良く指揮者のすぐ上手側にいて、奥で Clint van der Linde が歌うシーンだ。完璧としか言いようがない、夢見てるような空間だった。

第2部の、Clint van der Linde のソロをはじめ、涙腺がウルウルくる箇所も随所にある。私にとって、オペラではない音楽会では珍しいことである。

これ以上の「クリスマス オラトリオ」、世界中の古楽系オケの総力を挙げても、これほどまでの見事な演奏は難しいだろうな。

bachcollegiumjapan.org/en/schedule/xm…