2019年3月31日日曜日

新国立劇場バレエ団 DANCE to the Future 2019 感想

新国立劇場バレエ団 DANCE to the Future 2019 感想

2019年3月31日(日) 新国立劇場小劇場

「Improvisation即興」、米沢唯ちゃんの舞踊語彙の豊かさが活きる。

唯ちゃんと中島瑞生さんとの関わりが序盤で充実していた時点で、今回の即興の大成功が約束された。

福田紘也さんをネクラキャラにして、前半は完全封印したのも功を奏したのだろう。異質の性格を一つ作り上げるのに成功した。にしても、「静かにして下さい」とはね(笑)

それにしても、米沢唯ちゃんの活き活きとした明るい表情
音楽家イジリや鳥の仕草も完璧で、唯ちゃんの舞踊の輝くような明るさが現れていた。茶目っ気も溢れ、心の底から楽しくさせる。

米沢唯ちゃんの活き活きとした明るさが、渡邊峻郁さんや中島瑞生にも及び、四人のダンサーによる「即興」を極めて高い水準で成立させた。

疑いようもない名演であり、今回の DANCE to the Future 2019 最強の素晴らしさ!終演後のスタオベは当然であると言える。本当に、本領を発揮できた時の米沢唯ちゃんは無敵である。

その他、第一部「猫の皿」は落語であった。3月31日公演については、福岡雄大くんはピルエットで回り過ぎて頭のネジが外れた変わり者だと悪口を言っていたら、後ろから 背後霊雄大 が現れて・・・のネタ(笑)。本島美和さん・福田圭吾くん・福岡雄大くんの、動物的とも言える視線が独特の雰囲気を醸し出していた。

第二部の「Danae」は、木村優里さん渡邊峻郁さんのステージプレゼンスがポイントで、「beyond the limits of...」も八人の群舞的性格が活きた作品であった。